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西田有志は何がすごい? 左利きのオポジットとしてのプレースタイルとサーブの記録、背番号・主将、宮浦健人との違い

公開 バレー図鑑 編集部
こんな疑問に答えます
  • 西田有志は何がすごい? ポジションは?
  • サーブはどれくらいすごい?
  • 海外での評価は?
  • 背番号とキャプテンは?
  • 宮浦健人とどっちが上?

西田有志(にしだ・ゆうじ)選手のすごさは、身長186cmの左利きのオポジットながら、サーブとスパイクで点を取り続けてきたことです。2019年のワールドカップでは最終セットにサーブ6本中5本をサービスエースにし、SVリーグのサーブ得点は2シーズン続けて2位でした。公式記録と報道、選手図鑑のデータで解説します。

目次

01西田有志は何がすごい? 左利きのオポジットで、サーブとスパイクで点を取り続けてきた

年・シーズン大会西田有志の主な記録・個人賞
2018-19V.LEAGUE最優秀新人賞
2019ワールドカップ(日本4位)ベストオポジット
2019-20V.LEAGUE(ジェイテクト優勝)MVP・得点王・サーブ賞・ベスト6
2020-21V.LEAGUEリーグ最多得点日本記録賞
2023天皇杯最高殊勲選手
2023-24V.LEAGUEサーブ賞
2024パリ五輪(ベスト8)チーム最多の81得点
2025-26SVリーグ(大阪ブルテオン優勝)チャンピオンシップMVP

※出典:大阪ブルテオン公式の選手紹介(タイトル・表彰)、Number Web(2019年10月18日)、日刊スポーツ(2025年7月17日)

西田有志(にしだ・ゆうじ)選手のすごさは、身長186cmと、オポジットとしては小柄なのに、サーブとスパイクで点を取り続けてきたことです。高校3年生だった2018年1月に国内トップリーグでデビューし、翌2019年には日本代表としてワールドカップのベストオポジットに選ばれました。

クラブでもMVPや得点王、サーブ賞を何度も取っています。所属する大阪ブルテオンでは2025-26シーズンにキャプテンとしてSVリーグ優勝を果たし、チャンピオンシップ(優勝を決めるプレーオフ)のMVPに選ばれました。2026年9月のアジア選手権の決勝では、チーム最多の18得点で優勝とロサンゼルス五輪の出場権獲得に貢献しています(共同通信)。

ポジションはオポジット、利き腕は左

ポジションはオポジットです。サーブレシーブにほとんど加わらず、攻撃で点を取ることに専念するポジションで、チームでいちばん多くの点を任されることが多い「点取り屋」です。大阪ブルテオン公式の選手紹介には「利き腕 左」とあり、日本代表の左利きのエースとして知られています。

02プレースタイル:186cmでも「跳んで、打ち抜く」

Volleyball World「Nishida Is Japan’s Ultimate Weapon! | VNL 2026 Highlights - Best Plays」(2026年7月公開)。国際バレーボール連盟の公式メディアが、ネーションズリーグ2026の西田有志選手のプレーを集めた映像

西田選手の身長186cmは、2026年度の男子日本代表のオポジット5人の中でいちばん低い数字です。それでも点が取れるのは、高い跳躍力と、左腕を強く振り抜くスパイクとサーブがあるからです。大阪ブルテオン公式のプロフィールでは、助走して跳んだときに手が届く高さ(最高到達点)は350cmと公表されています。身長と跳躍力については西田有志の身長の記事でくわしく解説しています。

本人は「バレーボール選手の中では身長が低いので、それだけだとどこかで必ず壁にぶつかる」と話し、高さとパワーだけでなく「技術」や「うまさ」を磨く道を選んだと語っています。目指す選手像については「一番点数を取るオポジットというポジションにおいて、この身長で世界のトップまで上り詰めた選手はいません」と話し、唯一無二の選手になりたいと言っています(Panasonic Stories・2024年4月26日)。

左利きであることの強み

オポジットはコートの右側(ライト)から攻撃することが多いポジションです。左利きの選手は、右側から打つときに体の前でボールをとらえやすく、相手にとっては右利きの選手と違う角度から打たれることになります。日本代表では西田選手と宮浦健人選手の2人のオポジットがどちらも左利きで、交代で出場しています(web Sportiva・2026年7月19日)。

03サーブはどれくらいすごい? W杯2019の「6本中5本」がサービスエース

フジテレビ SPORTSすぽると!「【フジテレビ公式☆ワールドカップバレー2019】10/15(火)[男子]最終戦 <日本vsカナダ・第5セット>ダイジェスト」(2019年10月公開)。2019年10月15日のワールドカップ最終戦・カナダ戦の第5セット。9-9から西田有志選手のサーブで6連続得点した場面

西田選手のサーブが広く知られるきっかけになったのが、19歳で出場した2019年10月15日のワールドカップ最終戦・カナダ戦です。最終セット9-9の場面でサーブの順番が回ってくると、そこから6本続けてサーブを打ち、そのうち5本がサービスエース(相手がまともに返せずに得点になるサーブ)で、15-9で試合を決めました(Number Web・2019年10月18日)。

当時の中垣内祐一監督は「すごいものを見せられた」と話し、同じオポジットの清水邦広選手は「世界ナンバーワンのサーブと言っても過言ではない」とたたえました。この大会で西田選手はベストオポジットに選ばれ、サーブの個人ランキングでも1位でした。

最速121キロ、1試合7本のサービスエース

サーブはジャンプして強く打つ「ジャンプサーブ」で、2024年1月14日のV.LEAGUEの試合では最速121キロを計測し、1試合で7本のサービスエースを決めました。本人は試合後に「僕の自己ベストが1試合8本」と話しています(日テレNEWS)。2025-26シーズンのチャンピオンシップ・ファイナルでは、初優勝を決めた最後の1点もサービスエースでした(日刊スポーツ・2026年6月9日)。

SVリーグ公式のInstagram。ネーションズリーグ2026第3週(大阪)のイタリア戦で、西田有志選手がサービスエースを決めた場面

サーブの前に客席の手拍子に合わせてリズムを取るのも、西田選手の試合の見どころの1つです。大阪ブルテオン公式の選手紹介にも「サーブ 手拍子あり」と書かれています。

04【データ】SVリーグのサーブ得点は2シーズン続けて2位

SVリーグ男子 サーブ得点(サービスエース)の上位5人
2024-25シーズン1位 アブデルアジズ117本2位 西田有志77本3位 ムセルスキー69本4位 宮浦健人61本5位 大竹壱青55本2025-26シーズン1位 水町泰杜65本2位 髙橋藍57本2位 西田有志57本4位 ムセルスキー55本5位 宮浦健人52本
レギュラーシーズンの通算。出典:SV.LEAGUE公式の個人ランキング(2026年10月7日取得)。バレー図鑑が作図

SV.LEAGUE公式の個人ランキングで見ると、西田選手のサーブ得点(サービスエースの数)は、2024-25シーズンが77本でリーグ2位、2025-26シーズンが57本で2位タイでした。2024-25に西田選手より多かったのは、オランダ代表のニミル・アブデルアジズ選手(117本)だけです。2025-26は水町泰杜選手が65本で1位、髙橋藍選手と西田選手が57本で並びました。

点の取り方全体を見ても、2024-25シーズンは総得点750でリーグ9位、日本人選手では1位でした。2025-26シーズンは総得点651でリーグ6位(日本人2位)、アタック決定率は50.8%です(どちらもレギュラーシーズン)。外国人の大型オポジットが多いSVリーグで、日本人トップクラスの得点を2シーズン続けて記録しています。

※SVリーグの数字はSV.LEAGUE公式の個人記録・個人ランキング(2026年10月7日取得)。順位は公式の規定の出場数を満たした選手の中での順位です。

05海外の評価は? 国際大会で「日本のスター」と紹介される

大会西田有志の活躍評価・出典
2019 ワールドカップベストオポジット。カナダ戦の最終セットにサーブ6本中5本がエース清水邦広「世界ナンバーワンのオポジット」(Number Web)
2022 ネーションズリーグ初戦のオランダ戦で両チーム最多25得点「ネット際で止められなかった」(Volleyball World)
2024 パリ五輪チーム最多の81得点(ベスト8)日刊スポーツ
2026 ネーションズリーグ13試合で142得点(サービスエース10本)Volleyball World公式スタッツ

国際バレーボール連盟(FIVB)の公式メディアVolleyball Worldは、2022年のネーションズリーグ(毎年開かれる国際大会)初戦で25得点を挙げた西田選手を「左利きのオポジット」「日本のスター」と紹介し、ネット際で止められなかったと書いています。2026年7月には、西田選手のプレー集に「日本の究極の武器(Japan’s Ultimate Weapon)」というタイトルを付けて公開しました。

海外のクラブでは、2021-22シーズンにイタリアのセリエA(イタリア1部リーグ)のビーボ・バレンティアで1シーズンプレーしています。イタリア挑戦と日本に戻った理由は、西田有志の移籍の記事にまとめています。

06背番号は代表が「1」、大阪ブルテオンが「11」。キャプテンはクラブで

時期チーム背番号
2018年(代表デビュー)日本代表32
2018年8月〜日本代表11
2022年度〜日本代表1
2026-27シーズン大阪ブルテオン11

日本代表の背番号は、2018年のデビュー時は32で、同じ年の8月の日韓親善試合から11になりました。11はかつて柳田将洋選手や石川祐希選手も付けた番号で、西田選手は「いい背番号をいただいた」と喜んだそうです(web Sportiva・2020年6月30日)。

2022年度からは代表の背番号が「1」になりました。西田選手が子どものころにテレビで見て憧れた、同じ左利きのエース・清水邦広選手が長く付けていた番号です。本人は「清水さんがつけていた番号ということで、すごく運命を感じます」と話しています(web Sportiva・2023年2月24日)。2026年の大会でも背番号1で登録されています(JVAの大会メンバー)。

キャプテンは大阪ブルテオンで

西田選手は、所属する大阪ブルテオンのキャプテンを2025-26シーズンから務め、2026年6月30日に2026-27シーズンも継続すると発表されました。日本代表のキャプテンは石川祐希選手で、西田選手は代表のキャプテンではありません。

07宮浦健人とどっちが上? 数字で比べると「タイプの違う2人」

項目西田有志宮浦健人
身長(JVA)186cm190cm
所属(2026年10月時点)大阪ブルテオンウルフドッグス名古屋
SV 2025-26 総得点651(6位)709(4位)
SV 2025-26 サーブ得点57(2位タイ)52(5位)
VNL2026 総得点142(13試合)128(15試合)
VNL2026 アタック決定率45.5%55.2%
VNL2026 サービスエース10本3本

※SVはSV.LEAGUE公式(レギュラーシーズン)、VNLはVolleyball World公式スタッツ。VNLの試合数は登録された試合で、途中出場を含みます。

「宮浦健人と西田有志はどっちが上?」という疑問には、どちらが上とは言い切れません。宮浦選手も左利きのオポジットで、身長は宮浦選手が4cm高い190cmです。2025-26のSVリーグは総得点で宮浦選手が上回り、サーブ得点は西田選手が上でした。2026年のネーションズリーグは、得点とサービスエースは西田選手、アタック決定率(打ったスパイクが得点になった割合)は宮浦選手が上でした。

2人は日本代表で交代しながら出場しています。2026年7月の大阪ラウンドでは、イタリア戦とカナダ戦で西田選手、ベルギー戦で宮浦選手が先発しました。西田選手は「僕がダメでも宮浦さん、宮浦さんがダメでも僕がいる」「僕らは切磋琢磨していますけど、勝負しているわけじゃない」と話しています(web Sportiva・2026年7月19日)。

よくある質問

西田有志のポジションは?

オポジットです。サーブレシーブにほとんど加わらず、攻撃で点を取ることに専念するポジションです。日本バレーボール協会(JVA)の2026年度男子日本代表でも、所属の大阪ブルテオンでもオポジットとして登録されています。

西田有志は左利き?

左利きです。大阪ブルテオン公式の選手紹介に「利き腕 左」と書かれています。

西田有志は何歳? 出身は?

2000年1月30日生まれで、2026年10月14日時点で26歳です。出身は三重県いなべ市、出身高校は海星高校(三重県)です(大阪ブルテオン公式)。

西田有志のサーブの最高速度は?

2024年1月14日のV.LEAGUEの試合で最速121キロを計測したと報じられています(日テレNEWS)。パナソニックの記事では「最速120キロを超える攻撃的なサーブ」と紹介されています。

西田有志は日本代表のキャプテン?

日本代表のキャプテンではありません(2026年の男子日本代表の主将は石川祐希選手)。西田選手がキャプテンを務めているのは所属クラブの大阪ブルテオンで、2025-26シーズンから務め、2026-27シーズンも継続しています。

まとめ:西田有志は「小柄な左利きのオポジット」の常識を変えてきた選手

  • ポジションはオポジット、利き腕は左。身長186cmは代表オポジットでいちばん低い
  • 2019年W杯のカナダ戦では最終セットにサーブ6本中5本がサービスエース。ベストオポジットに選ばれた
  • SVリーグのサーブ得点は2024-25が77本、2025-26が57本で、どちらもリーグ2位
  • 背番号は代表が1(清水邦広選手から引き継いだ番号)、大阪ブルテオンが11。キャプテンはクラブで務める
  • 宮浦健人選手とは「どっちが上」ではなく、交代で日本代表のオポジットを支える関係

SVリーグ男子の2026-27シーズンは2026年10月17日に開幕します(北海道新聞)。西田選手の身長や代表データは選手図鑑で、注目されている選手は注目度ランキングで見られます。2026年の代表での出場状況は西田有志はなぜいない?の記事にまとめています。

※この記事の情報は2026年10月14日時点のものです。

出典・参考

  1. 日本バレーボール協会 2026年度 男子日本代表 登録メンバー https://www.jva.or.jp/national_team/2026/men_member/
  2. 大阪ブルテオン 選手紹介 西田有志 https://www.osaka-bluteon.com/member/nishida_yuji/
  3. 大阪ブルテオン「西田 有志選手 契約更新のお知らせ」(2026年6月9日) https://www.osaka-bluteon.com/news/2026/20260609_01.html
  4. 大阪ブルテオン「西田 有志選手 キャプテン継続のお知らせ」(2026年6月30日) https://www.osaka-bluteon.com/news/2026/20260629_01.html
  5. SV.LEAGUE 公式 選手記録 西田有志 https://www.svleague.jp/player/detail/?id=1449
  6. Number Web「想像を遥かに超えたサービスエース。19歳西田有志に、仲間も世界も慄く。」(2019年10月18日) https://number.bunshun.jp/articles/-/841163
  7. 日テレNEWS「西田有志が両チーム最多15点 サービスエース7本成功 最速は121キロを計測」(2024年1月14日) https://news.ntv.co.jp/category/sports/c56e4ccfed8642d8af516f24d4c4e79f
  8. Panasonic Stories「【Aim Higher】バレーボール日本代表 西田有志選手~唯一無二の存在へ」(2024年4月26日) https://news.panasonic.com/jp/stories/15684
  9. Volleyball World「High-flying Nishida delivers 25 as Japan trump the Netherlands」(2022年6月9日) https://en.volleyballworld.com/volleyball/competitions/vnl-2022/news/high-flying-nishida-delivers-25-as-japan-trump-the-netherlands
  10. Volleyball World ネーションズリーグ2026 男子 公式スタッツ https://en.volleyballworld.com/volleyball/competitions/volleyball-nations-league/statistics/men/best-scorers/
  11. web Sportiva「西田有志、18歳で衝撃の代表デビュー」(2020年6月30日) https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/volleyball/2020/06/30/18_split/?page=4
  12. web Sportiva「西田有志が振り返る男子バレー日本代表の進化」(2023年2月24日) https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/volleyball/2023/02/24/post_6/
  13. web Sportiva「西田有志、宮浦健人が体現する「チーム力」」(2026年7月19日) https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/volleyball/2026/07/19/post_66/
  14. 日刊スポーツ「パリ五輪代表の西田有志なぜ不在?」(2025年7月17日) https://www.nikkansports.com/sports/news/202507170000345.html
  15. 日刊スポーツ(大阪ブルテオンの契約更新・2026年6月9日) https://www.nikkansports.com/sports/news/202606090000872.html
  16. 熊本日日新聞(共同)「バレー男子日本、五輪出場権獲得 アジア選手権制す」(2026年9月13日) https://kumanichi.com/articles/2035528
バレー図鑑 編集部

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